著者
三輪 昭子
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育 : 共通科目研究交流誌
巻号頁・発行日
vol.4, pp.81-90, 2004

映画は大衆文化であり,社会を映す鏡でもある。アメリカにはハリウッドという映画をビジネスとする拠点があるが,興行成績を意識する限り,社会の在り方とかけ離れたものは制作できない。ハリウッド以外のところでの制作も,同様である。本稿はアメリカ映画を素材にし,アメリカ社会や人権意識を知る教材に活用するために,「平和と人権」展開講座でとりあげるようになって,映画のテーマ・内容を分類することの必要性を感じ,それを試みるのが目的である。
著者
濱島 秀樹
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育 : 共通科目研究交流誌
巻号頁・発行日
vol.6, pp.37-46, 2006

本調査の目的は,愛知教育大学の講義を受講している学生はどのような授業方法を望み,講義や教官の選択に対する考えを持っているか,また,休講や単位についての考えなどを調べることにある。Q1からQ6は,授業方法や授業内容についての質問であった。Q7からQ10は,授業日程および履修,単位認定についての質問であった。Q11とQ12は,授業の開始時刻と修了時刻についての質問であった。Q13からQ16は,休講についての質問であった。
著者
土屋 武志
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育 : 共通科目研究交流誌
巻号頁・発行日
vol.3, pp.51-56, 2003

本稿は,大学の教養教育における東アジア史認識の意義とその改善の方向性を明確化することを試みたものである。学習者は,大学教育において,物事を自由に見る経験を得る機会を持つ。大学の教養教育において,その経験を与えることは,重要な教育的意味を持っている。大学の教師特に歴史担当者は,当然のこととはいえ,自身の歴史解釈が絶対的真実とは限らないことを常に自覚して学習者の自由な思考を保証する授業を計画する必要がある。と同時に,受講者である学生自身に「歴史」の持つこの特性を理解させる必要がある。そしてそれは,講義による一方的な伝達という方法でなく,学生自身が調査し,その収集した情報を批判的に検討しあったり,討論したりする方法を用いて,経験的に気づかせ理解させるような授業によるべきである。